2013年1月2日水曜日

The catcher in the rye

           The catcher in the rye
               邦題:ライ麦畑でつかまえて

みなさんはこの本を読んだことがありますか?
ホールデンに腹が立ってしょうがないと感じたことはありますか?
はたまた感動しましたか?

JDサリンジャーによって書かれたこの本は1951年に出版されました。サリンジャーがある出版社に原稿を持って行った時、こう言われたそうです。

「奇人が主人公の小説は売れない」

しかし他の出版社から出版され、この本は当時の若者を中心に絶大な支持を受けベストセラーとなり、今でもなお人気の小説となっています。

物語は、主人公ホールデン・コールフィールドが学校を退学になってからの3日間のことを描いたものとなっています。



ホールデンの皮肉と嫌味に満ちた主観によって描かれているため、最後まで読み通せないという方もいたでしょう。



しかしそれは本当にただの皮肉と嫌味なのでしょうか?




私が思うにこの本は、
10代のうちに読んでもきっと理解ができないけれど、それでも読んでおかないと、楽しめる機会が一生やってこない。
そんな本だと思います。


著者JDサリンジャーは『イノセンス』への憧れが大変強かったといいます。イノセンス、つまり『無垢』への憧れということです。その憧れを巧みにこの本の中に描いていると、私は思います。




この先はネタバレを含みます。読んでから御覧になってください。




最後にホールデンは妹にこう言います。
「ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういったものになりたいんだ。」

たくさんの子供たちがライ麦畑で遊んでいる。
ライ麦の背丈は子供ほどあって、前がよくわからない。
子供たちはライ麦畑の端は崖になっていることを知らない。
そしてある日突然走り回っている間にその崖から落ちてしまう。
それをどこからともなく表れキャッチし、戻してあげる。

それがキャッチャーの説明でしたね。

これはつまり、
崖に落ちるというのが「大人になってしまう」ということを表しています。

子供たちは遊んで、喧嘩して、仲直りして…いろいろしていくうちに大人になってしまい、崖から落ちていく。

それをホールデンは悲しく思っていて、それをなんとしてでも止めたいのです。

なぜホールデンが悲しく思うかって、
大人になる、ということはすなわち、『イノセンス』を失うということを意味しているからです。

サリンジャーが憧れるイノセンスとは子供が持つ純真さといったものです。つまりそれは大人にはないのです。

崖に落ちるというのはつまり、イノセンスを失うということ。
ホールデンはサリンジャーの考えを反映させた主人公であるため、崖から落ちてしまうのが嫌なのです。


どうでしょうか?
もう一度改めて読んでみたくはなりませんか?

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